IPLinkについて
「IPLink」(アイピーリンク)はロボティクスウェア独自の通信プロトコルであり、TCP/IPベースの非常に軽いプロトコルです。弊社の各アプリケーションをサーバとして、VisualBasicなどのクライアントから弊社アプリケーションの「タグ」にアクセスするために用意されているインターフェースです。弊社製品のうち、「PA-Panel」「FA-Panel」「FA-Studio」「FA-Server」「FA-Logger」「FA-Driver」がIPLinkに対応しています。

VisualBasicなどで開発した外部アプリから接続する場合、例えばPLCと通信接続しているタグに対してIPLinkを介して読み書きを行うことにより、外部アプリからタグ経由でPLCとの通信を行うことができます。
また、IPLinkは弊社パッケージ製品同士でタグ情報をリンクさせる目的にも使用することができます。例えば、異なるPC上で別々に動作しているFA-Panel(PanelServer)同士でタグの値を共有させたい場合等、IPLinkの利用により簡単に実現することができます。
IPLinkライブラリについて
VisualBasicなどからIPLink経由でタグに接続するためのライブラリとして、ActiveXライブラリが用意されています。「ReadVal/WriteVal/ValueChanged」などの各種メソッドを利用することにより、弊社対応製品のタグ情報にアクセスすることができます。 尚、これらのメソッドは、「FA-Engine」が提供する機能とほぼ同じ手順で利用することができます。
メソッド・プロパティ
IPLink接続処理
NetworkParam IPLinkサーバとの接続パラメータ。
Online IPLinkサーバと接続/切断する。
Update タグの自動更新を開始/終了する。
IPLink通信
ReadVal 値を読み込む。
ReadVals 複数のタグの値を読み込む。
WriteVal 値を書き込む。
WriteVals 複数のタグの値を書き込む。
IPLinkタグ登録
AddTag タグを登録する。
ActiveTag タグのアクティブ状態の変更。
DelTag タグの登録を解除する。
IPLinkその他
AccessPath タグの共通パス名。
State IPLinkサーバとの接続状態。(0-NG 1-OK)
ErrMessage 発生した最新のエラーメッセージ。
イベント
ValueStateChanged(タグパス、値、状態) 値及び値品質が変化したとき発生。
ValueChanged(タグパス、値) 値が変化したとき発生。
ValueBitOn(タグパス、値) ビットがOnしたとき発生。
ValueBitOff(タグパス、値) ビットがOffしたとき発生。
StateChanged(状態) IPLinkサーバの生存状態が変化したときに発生。
※このリストは一部省略しています