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電力デマンド監視システム  
電力使用制限。不測の制限オーバーを防ぐために

Ver6正式版 2017年3月3日リリース開始

2017年3月3日より、弊社製品のVer6が正式リリースされました。
Ver6のライセンスにて、Ver5(FA-Engine5は除く)を動作させることができます。

新バージョンについてはこちらへ。

demandデマンド監視機能を標準装備

ロボティクスウェアが提供する各Panelパッケージ(*1)には、デマンド監視機能が標準機能として付属しています。

デマンド監視機能では、使用電力量を監視してデマンド電力を算出し、30分単位(※時間は設定により変更可)でのデマンド電力の推移状況からデマンド電力予測を行い、デマンド監視グラフを表示します。また、デマンド予測値が目標に対して超過しないかどうかを監視し、予測値が超えそうな場合はデマンド警報を発報することができます。特別なデマンド監視パッケージ製品を別途購入することなく、Panelパッケージ1本でデマンド監視を構築することができます。

(*1)FA-Panel、PA-Panel、BA-Panel(各、バージョン5以降)

 
demand自由なカスタマイズが可能です

デマンド監視機能は製品パッケージに付属している標準サンプル(ソースコード付属)として提供されています。画面レイアウトの変更など、お客様のニーズに合わせた自由なカスタマイズが可能です。
また、通常はデマンド時限は30分単位に予測を行いますが、画面からの設定により、1時間単位などに自由に変更することができます。監視対象の計量値を水道使用量などにすれば、1時間あたりの要求水道使用量の予測などに応用することもできます。

尚、Panelパッケージの他の機能(警報サマリ、警報履歴、ロギング、帳票集計など)と自由に連携させて構築することにより、単なるデマンド監視システムの構築のみならず、警報サマリ・履歴機能、デマンド帳票、デマンド履歴バーグラフなどを実現することができます。

FA-Panelに関する詳細はこちら >>

 
デマンド監視とは
demandデマンド監視について
デマンド監視について demand電力使用量からデマンド電力を予測します

下位側機器から受け取った電力使用量(kWh)に基づいてデマンド電力を算出し、時間経過とともにデマンド電力がどのように推移するのかを予測し、デマンドグラフ上にプロット表示します。

デマンド予測は、直近のデマンド電力の数値の推移(点群)から計算して「傾き」を求めることによって行います。算出した傾きに基づき、直近のデマンド電力値の点を通過する予測線をグラフ上に引きます。

デマンド警報の検出は、30分単位のデマンド時限毎に行います。あらかじめ設定しておいたデマンド警報のしきい値と、上記で求めた予測線が指し示すデマンド予測値を比較して、警報しきい値を超える場合にデマンド警報を発報します。

 
demandデマンド監視状態をタグに出力できます

デマンド警報の検出状態を、任意のタグに書き出すことができます。また、デマンド電力の現在値、予測値などもタグに書き出すことができます。 これらのタグの値をトリガとして、さまざまな処理との連携が可能となります。

 
demandデマンド電力とは

デマンド電力とは、デマンド時限(毎時0分〜30分、30分〜60分の、30分単位の時間区切り)における、30分間の平均使用電力(kW)のことを指します。デマンド電力の増減は、電力会社の電気料金計算の際に適用される「契約電力」に影響するため、電気料金の増減に影響します。

デマンド電力は使用電力量(kWh)から求める事が可能であり、30分間の使用電力量(kWh)を2倍した値が、デマンド電力(kW)となります。例えば、300kWの負荷が30分間連続で使用された場合、30分間の使用電力量は150kWhとなり、デマンド電力は300kWとなります。

 
システム構成例
demandシステム構成例
デマンド監視システム構成例 demand電力使用量の取得

電力使用量を下位側から受け取る場合は、PLCやリモートI/Oの計量カウンタモジュールなどで計量パルスを取り込み、数値レジスタ上にリングカウンタを作成するようにします(例えば、1カウント1kWhで、0-99999などの範囲で一周するようなカウンタです)。
FA-Panel側では上記リングカウンタ値を定期的に取り込んで使用電力量を積算算出し、デマンド電力値を求めます。

 
demand異機種混在の機器構成にも対応可能

下位側機器はPLCやリモートI/Oなど、FAシリーズが通信接続可能な機器全てに対応可能です。

 
画面紹介
FA-Panelデマンド監視画面
デマンド監視画面 標準で装備されているデマンド監視画面のサンプルです。

サンプル画面拡大 >>
 
FA-Panel基本動作
デマンド監視画面

1)左記は、デマンド監視画面の起動直後の状態です。デマンド予測線などの情報は、まだ何も表示されていません。この設定では、3段階のデマンド警報が設定されており、画面上部に横線でデマンド警報ラインが表示されています。

尚、警報レベル(デマンド警報を何段階まで監視するか)の設定には特に制限は無く、設定値の変更も含めて運用中に設定画面から自由に変更することができます。

 
デマンド監視画面

2)時間の経過とともにデマンド更新周期毎(通常は1分周期)にデマンド電力がプロットされていきます。デマンド設定で登録された電力量のカウンタ値(デマンドタグ)の値が増加していくと、左記矢印のようにグラフが徐々に伸びていきます。

尚、デマンド時限の開始からある程度の時間が経過するまでの間は、デマンド予測を無効にすることができます。この設定のことを「予測開始時間」と呼び、設定画面から自由に変更することができます。左記は予測開示時間が経過する前の状態で、まだ予測線は表示されていません。

 
デマンド監視画面

3)予測開始時間が経過するとデマンド予測線が表示されます。左記例では白色の破線で表示しています。

尚、ラインの表示色やスタイル(破線など)の設定は、運用中に設定画面から自由に変更することができます。

この予測線が指し示す先がデマンド警報ラインを超えた場合に、警報を発報します。

 
デマンド監視画面

4)警報の検出状況は画面右上に一覧形式で表示されます。

上側の画像は、正常状態です(白色)。

下側の画像は、第一次警報が検出された状態です(赤ランプ)。

 
機能拡張
demand他の機能との連携(例)

各Panelパッケージには、以下のような機能が備わっています。

・ロギング、帳票機能(サマリアクション)
・警報サマリ、警報履歴(アラームサーバアクション)

デマンド監視機能が提供する「タグ書き出し」機能により、これらの機能とタグ経由で連携することができます。

 
処理 処理構築例
ロギング機能との連携 デマンド予測値、最終デマンド値(30分毎の最終デマンド値)などをタグに書き出すことができます。このタグをFA-Panelのサマリアクションによってロギングし、デマンド電力を履歴として保存できます。
CSVへの保存の他、ODBC経由でデータベースに保存することができます。
警報サマリ、履歴機能との連携 デマンド警報タグをFA-Panelのアラームサーバで監視し、警報サマリとして表示(確認操作など)したり、警報履歴として記録することができます。また、警報発生時に警報音を鳴動させることも可能です。
他システムとの連携 デマンド警報状態をタグに書き出し、PLCに転送することができます。PLCにデマンド警報検出状態を渡し、デマンド制御ロジックをPLC側で構築すること等ができます。
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